今回は、アンクの絵本シリーズの中の一冊、アルゴリズムの絵本の書評です。
良い点
- 図やイラストが豊富でわかりやすい
- プログラムの作成手順がわかる
- C言語の復習にもなる
悪い点
- 全体的に易しいが、所々分かりづらい点がある
- Cの基礎知識が前提(悪い点というより注意点)
このアルゴリズムの絵本は、9章からなっています。
前半の4章は、C言語の復習です。その後、中盤で、プログラムの作成手順の説明。後半では、数学的なアルゴリズムと、ソート(並び替え)のアルゴリズムの解説となっています。
個人的には、プログラム作成手順を一番厚く解説して欲しかったのですが、この部分は少し物足りないかも。
ただ、プログラムの作成手順として、企画→仕様書→設計→コーディング→テスト→デバッグと一連の流れを示してくれたことは、今後のプログラミングの基礎として活きる気がします。
なお、この本のプログラミング・スタイルは、関数指向である点が特徴です。オブジェクト指向を期待すると期待外れになります。
なお、C言語の勉強で、アンクの絵本シリーズを読むなら、『Cの絵本』→『アルゴリズムの絵本』→『C++の絵本』の順で読むと理解が深まると思います。