C++ の絵本 アンク(著)の書評です。
良い点
- 図やイラストが分かりやすい
- 構成が見開き2ページ単位でスイスイ読める
- C++の知識を俯瞰するのに丁度よい
悪い点
- 図やイラストが豊富な代わりに、文章の説明が足りない
- C言語の基本文法の説明はない
C++の絵本は、Cの絵本の続編となっています。そのため、C言語の基礎である変数・条件分岐・繰り返し・配列・ポインタといった基礎事項は解説されていません。
その代わり、クラスとオブジェクト指向についての解説が厚くなっており、C++の特徴が多く解説されています。
できれば、Cの絵本とセットで読むのがお勧めです。
絵本シリーズの一冊ということで、図やイラストが豊富に用いられて分かりやすくなっています。しかし、その分、文章での説明が簡素になっており、ある程度の知識がないと、消化不良をおこすかもしれません。
C++の基礎は一通り解説されているので、ざっとC++の特徴を俯瞰するのに向いていると思います。
分量的には、約170ページあります。内容が平易なので、前提知識があれば、3~4時間くらいで読み終わります。
C言語初心者が、入門書を2、3冊読むとするなら、ピックアップしたい一冊です。