初めてのPHP5 David Sklar(著)、桑村 潤、 廣川 類(訳)の書評です。
良い点
- PHPの理解が深まる
- サンプルコードが豊富
- 疑問点がいくつか解消した
- 扱っているトピックの範囲が広い
悪い点
- 原著が2004年出版と古い(本書は2006年刊)
- 翻訳書であり、直訳気味のため読みづらい
- コード内の文字列が英語のまま
- セキュリティが不十分
- 白黒の一色刷り
総評
今春はじまったPHP技術者認定初級試験の主教材に採用されたので、読んでみました。
この本のタイトルは『初めてのPHP5』となっていますが、あまり初心者向きではありません。
たしかに、扱っているのは基礎的なことも多いのですが、オライリー書籍のもつ専門書的な体裁が入門の敷居を高くしています。
たとえば、使用されている文法用語が難しめだったりします。
内容的には、基礎的な知識の理解が深まり、応用につながる一冊だと思います。
たとえば、浮動小数点の比較や、多次元配列の取り出しなど、疑問に思っていた箇所が理解できました。
一通りPHPの基本書を読んだら、この本に目を通してみると良いかもしれません。