初めてのPHP & MySQL 第2版
海外の書籍として有名なオライリー出版のPHP本の書評です。
良い点
- 必要事項が一通り解説されている
- 内容の密度が濃い
- セキュリティにきちんと触れている
- サンプルアプリとしてブログを作成
悪い点
- 内容・訳ともにわかりづらい点が結構ある
- マジッククオートの問題点など古いトピックも多い
- 紹介されているPHP環境構築は古くなっている
総評
全般的にやや難しい本といえます。
理由としては、１．海外の書籍を翻訳したものであること、２．高度なトピックも少なからず含まれること、３．内容が若干古くなっていることが挙げられます。
それでも、PHPとMySQLについて、セキュリティも含めて必要事項を網羅しているので、基礎の確認として、あるいは、応用として読むのに向いていると思います。
最後には、サンプルアプリとして、ブログを作成します。このサンプルを通して、実践的なPHPの使い方を学べます。内容的には、PEARやSmartyを実際に活用します。
ただ、このサンプルアプリのブログですが、よく読んでみると、少しおかしな仕様になっている気がします。理由は、ユーザー認証を通さないと、書きこみはもちろん、単なる表示も出来ないからです。もしかしたら、自分の理解がおかしいのか。イマイチはっきりしません。
PHP入門者なら、わかりやすい入門書を３、４冊読んだ後くらいに、この本を読むと理解しやすいと思います。はじめからPEARやSmartyまで理解するのは大変ですから。
