PHPによるWordPressカスタマイズブック―2.8対応 (藤本壱 著)
2009年11月30日第2刷発行
本の形式
白の背景に黒字の2色刷り。文字も小さすぎず読みやすいです。
2.8対応ですが、2.9.2も、特に問題なく使えます。全6章287ページ。
本の内容
第1章は、「開発前の準備」として、テスト環境の構築が解説されています。
テスト環境として、XAMPPやMAMPの2つがあげられています。
XAMPPの導入として、約10ページを取っていますが、一度、導入したことがある人にとっては十分ですし、もし、これが初めてだとしても、XAMPPについては、ネットで情報を得ることも可能です。
まあ、実際には、サーバーに上げて色々いじる人が多いんじゃないかと思います。
第2章は、「PHPを使った基本的なカスタマイズ」として、6パターンのカスタマイズ方法が記述されています。
カスタマイズの基本である「テンプレート階層」からはじまり「WordPressループ」や「条件タグ」などを、丁寧に解説しているのでわかりやすいと思います。
第3章では、更なるカスタマイズとして、より応用的な手法やカスタムフィールドを使ってグーグルマップを扱う方法など、6パターンを紹介しています。
このあたりから少しずつ難しくなってきますが、PHPの基礎がきちんとある人なら理解できるはずです。
第4章では、WordPressでのデータベースの取り扱いについて解説されています。
まず、WordPressが使用するデータベースの10個のテーブルの構造や関連性を丁寧に解説しています。(WP2.9.2では、テーブルは11個だったかも。)
そして、その後、サンプルを2つ扱っています。「最近90日間でコメントが多かった投稿の表示」や「画像一覧のページ」の作成方法の2つです。
ただ、このあたりから少し難しく感じられます。理由は、SQLで副問い合わせの手法などを利用するからです。SQLについてそれほど詳しくない人には、若干、敷居が高いかもしれません。
第5章では、プラグ・インについて基礎からの解説がわかりやすいです。
自作のプラグ・インに挑戦したい方にオススメです。
第6章では、プラグ・インの応用やショートコードなどが扱われていますが、大分、難しく感じました。
プラグインについて本格的に学びたい人には向いているのかもしれません。
WordPressの構造についてまで、詳しく知りたい人には、オススメです。