Webエンジニアのための データベース技術[実践]入門 の書評です。
結論から言うと、MySQLをメインにデータベース全般のトピックを学習できるWebエンジニア向けの入門書です
■ 良い点
・ データベース全般のトピックを学習できる
・ 大規模開発や大量のデータの扱いに詳しい
・ ポイントや要点が絞られている
・ 筆者の経験談が参考になる
・ 実際に役立つ情報が多い
・ Tips(薀蓄)がためになる
■ 悪い点
・ 本文の文字が若干小さい
・ 説明や内容に少々重複がある
■ 総評
MySQLがメインのデータベース(DB)解説本です。用途としては、Webアプリ開発に焦点があてられています。
元々、雑誌に掲載された4つの連載記事や特集を編集し一冊の書籍にまとめたものであり、各章間で内容に少々の重複があります。ページ数は、約310ページほどで、スラスラと読めます。
内容的には、データベースの仕組みと機能全般がわかるような解説となっています。中でも、インデックスやトランザクション、バックアップ、MyISAMとInnoDBの違いなど重要なポイントが詳しく説明されています。
更に、上級者向けに、MySQLのソースコード(C、C++)の解析などもあります。入門者から上級者まで、読めば何かしら得ることのある一冊だと思います。
また、筆者が経験した大規模開発(mobage)などでの経験談など、先輩エンジニアの話として興味深いトピックも扱われています。
大量のデータをMySQLで扱うWeb開発エンジニアならば、一通り目を通しておきたい一冊です。