おうちで学べるデータベースのきほん の書評です。
結論から言えば、データベース(DB)をはじめて扱う初心者が、DBの概要を知るためのコンパクトな入門書です。
■ 良い点
・ DBの基本に重点が置かれている
・ 解説の要点が絞られている
・ 読みやすくスラスラ読める
・ 図表がわかりやすい
・ 特定のデータベースに依存しない説明
■ 悪い点
・ SQLの章は説明が駆け足
■ 総評
データベース入門者が、DBについて一通り学習するための一冊です。なお、MySQLがメインに扱われており、ページ数は約340Pほどです。
DBとは何か、DBはなぜ必要か、SQLとは何かといった基礎の基礎から解説がなされます。DB全般部分については、ミック氏が、SQL(6章,7章)とトランザクション(9章)は、木村氏が担当しています。つまり、共著です。
ある程度知識がある人にとっても、データベースの総復習として役に立ちます。ただ、SQLに関する説明はだいぶ駆け足で、もう少し詳しい説明があっても良かったかなと思います。
個人的には、パフォーマンスの章がかなり役に立ちました。インデックスの扱いなどこの辺は実務でも役立ちます。また、DBのコストや冗長化など、実務的な話題もためになります。そして、DBというものを通した、ある種のものの考え方が新鮮な一冊でした。