【書評】即戦力になるための PHPシステム開発の教科書

■ 書評対象: 即戦力になるための PHPシステム開発の教科書

■ 良い点

・ 開発工程の流れが具体的でわかりやすい
・ サンプルアプリ(顧客管理システム)が実践的
・ 図表がわかりやすい
・ DBの正規化の説明が秀逸
・ 全体を通して読みやすい
・ 各種設定についても比較的詳しい

■ 悪い点

・ 基礎的な文法の解説は薄い(実践的な本なので仕方ない)
・ コード内のCSSの記述が解説の邪魔に感じられた

■ 総評

結論から言えば、読みごたえのある、なかなかの良書です。PHP(CakePHP2)を使ったシステム開発の工程を体感できます。

本の難易度は、やや中級者向けレベルとなっています。LinuxコマンドやPHPの基礎をマスターしていることが前提のつくりとなっており、CakePHPについても基礎的な知識が前提となっています。

■ 内容的には、大きく3つに分けられます。

前半・・・システム開発の工程の流れ
中盤・・・CakePHPを使った顧客管理システムの開発
終盤・・・応用的な使い方(CSV、PDF、WEB連携、JQuery、Ajax、テストなど)

メインは、中盤のCakePHPを使った顧客管理システムの開発です。
基礎的なCRUDシステムを実装し、その後、アソシエーションを使った複雑なデータ集計まで扱います。さらに、ユーザー認証機能も実装します。ここら辺の知識は、CakePHPの開発で必須といえるので、かなり参考になります。

前半部分は、WEB開発工程についての記述となっており、開発現場での作業の流れをイメージしながら読み進めることができます。DBの設計にも比較的詳しく、正規化等の復習にもなります。

後半部分は、CakePHPと周辺技術の応用的な使い方であり、必要に応じてその時々に参考にすればよいのではないかと思います。ちなみに、TwitterやFaceBook等との連携にも触れられています。

CakePHPの基礎を学んだあとで、実践的かつ応用的にシステム開発をしたい人にオススメできる一冊です。

即戦力になるための PHPシステム開発の教科書

カテゴリー: BOOK, CakePHP パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。