10日でおぼえる JavaScript 入門教室 新版 岡田克司(著)の書評です。
良い点
- 文章が読みやすい
- 説明が簡潔であり復習向き
- 文法書でなくサンプルアプリ重視
悪い点
- 説明がかけ足である
- 説明足らずの箇所もある
総評
タイトルに『10日でおぼえる』、『入門教室』などというフレーズがありますが、どちらかというと、2、3冊目に読むべき応用本といえます。ただ、他言語既習者ならば一冊目でも良いかもしれません。
内容的には、基礎から中級レベルです。ポリモーフィズムやクロージャにも触れられています。
ただし、全体的に、解説の進むペースが早いです。
実際、第7日の見開きには、『第6日目まで、かなりのペースでJavaScriptプログラミングに必要なトピックの大半をカバーしてきました。』という記述があります。やはり、復習として、あるいは、応用として取り組むのに適しているでしょう。
本書の構成については、文法を重視する体系的なものではなく、サンプルアプリにそった変則的な構成になっています。この点は、細かい文法に飽きた学習者には向いていると思います。
なお、サンプルアプリは各章で独立しているのでなく、章をまたいで解説している箇所もあるので、最初から順に読むのがお勧めです。
総評としては、2、3冊目に読むJavaScript本としてはお勧めできる一冊だと思います。