オライリーのJavaScript 第5版の書評です。
良い点
- 文法が詳細
- 広い範囲・深い内容をカバー
- プログラミングの理解が深まる
悪い点
- サンプルコードの実行結果が省略されているケースが多い
- 厚い本だが速効性に欠ける
- 2007年出版であり、現時点で内容が古い
総評
670ページと分厚い本です。2部構成になっていて、1部は、コアJavaScript(文法)、2部は、クライアントサイドJavaScript(ブラウザ操作)を扱っています。ボリューム的に、2分冊にしてもいいくらい。
全体的に、レベルは高めなので、プログラミング初心者には取っ付きにくい本だと思います。基礎的なオブジェクト指向プログラミングを理解していることが必要です。
個人的な感想としては、1部はなかなか勉強になりました。オブジェクト指向にも多く割かれていて、C、C++、Javaなどとの比較もよく出てきます。一通り読むと、JavaScriptの文法に強くなった気がします。
2部については、ボリュームの割りに効果が少ない気がしました。内容が古くなっているせいもあります。具体的には、ieは、ie4~6を解説しています。現在はie8、9になっていますしサンプルコードも少し古い感じがします。
現時点でこの本を読むなら1部をメインで読んで、2部は軽く流す程度でよいのではないかと思います。その後、第6版がでるようなら、再度、全体を読んでみたいと思います。