XAMPPでのVirtualHostの設定の覚書です。
なお、ここで使用するXAMPPのバージョンは、1.7.4です。利用するPCはvistaです。
VirtualHostの設定をすると、ローカル環境で通常のドメインのようにWEB開発をすることができます。
設定無し:http://localhost/example.com/
設定有り:http://example.com
設定有りにしてやると、localhostのパスが不要になり、より本番環境に近い開発ができます。一番の利点には、絶対パスと相対パスが本番環境と同じになることが挙げられます。
VirtualHostの設定手順は、大きく二つに分かれます。
1.XAMPPの処理・・・httpd-vhosts.confの設定
2.利用するパソコンの処理・・・hostファイルの設定
それぞれ、10分前後で終わるので、初心者の人も試してみる価値があると思います。
それでは、実際に、設定してみましょう。
1.XAMPPの処理・・・httpd-vhosts.confの設定
XAMPP1.7.4では、httpd-vhosts.confに設定を書き加えます。
ファイルのある場所は、
C:\xampp\apache\conf\extra\httpd-vhosts.conf
になります。利用するテキストエディタでファイルを開きます。
そうしたら、
NameVirtualHost *:80
の行を見つけます。1.7.4では、20行目あたりになります。
この文の先頭に#があるなら、外します。#はコメントであり、外すことで設定が有効になります。
次に、先ほどの行の下に、ヴァーチャルホストの設定を書き加えます。
<VirtualHost *:80> DocumentRoot "C:/xampp/htdocs" ServerName localhost </VirtualHost> <VirtualHost *:80> DocumentRoot "C:/xampp/htdocs/example.com" ServerName example.com </VirtualHost>
一つ目は、localhostをhtdocsのルートにする設定です。
二つ目が、自分が利用したいドメイン名を設定する処理です。example.comを自分のドメインに書き換えてください。DocumentRoot と ServerName の2行を書き換える必要があります。
ここまで書き換えたら保存します。ここで、1段階目の処理が終了です。次に2段階目の処理に移ります。
2.利用するパソコンの処理・・・hostファイルの設定
今度は、自分のパソコン(windows)の設定をします。
ここでは、windows付属のメモ帳を使います。
スタートメニュー → すべてのプログラム → アクセサリ → メモ帳 と選択して、メモ帳の上で右クリック。管理者として実行を選択します。
空のメモ帳が開いたら、「ファイル」を選択し「開く」を選択します。
hostファイルのある場所は、
C:\WINDOWS\system32\drivers\etc\host
になります。ただし、etcまで行っても何もファイルが表示されないと思います。
ここで、ウインドウ右下の「テキスト文書(※.txt)」を「すべてのファイル」に変更してやります。すると、hostファイルが表示されるようになります。
表示されたら開いて編集します。
書き加えるのは以下の2行です。
127.0.0.1 localhost 127.0.0.1 example.com
もし、上のlocalhostの行があれば、下の一行を書き加えるだけでOKです。
ちなみに、ここでも、#は外しておきます。有効にするには、#を外すのです。
これで、2段階目も終了です。
さて、最後に、XAMPPを一度、終了して、再度、起動してみましょう。立ち上げたら、自分の利用するドメイン(ここでは、exmaple.com)
http://example.com
にアクセスしてみましょう。
http://localhost/example.com
にしなくても、表示されていると思います。
以上です。