gitをCORESERVERにインストールしたので覚書しておきます。
※Linuxコマンドとviエディタの知識が前提として必要になります。作業時間は小一時間ほどです。
まず、SSHで操作するので、CORESERVERの管理画面にある「ホスト情報登録」から「SSH登録」を済ませておきます。
SSHで、ログインできるまで、「5-10分程度掛かります」と出るので、その間に、gitの公式サイトで、最新版のgitを確認しておきます。
http://git-scm.com/
現在時点(2013/7/20)では、最新安定版は、「1.8.3.3」です。
さて、頃合をみて、TeraTerm などで、SSHログインします。
ログインした場所は、ユーザーのホームディレクトリです。
git用に新たにディレクトリを作成しても良いのですが、ここでは、ホームディレクトリにgitをインストールします。
そこで、先程、確認した最新版のgitを、wgetコマンドで引っ張ってきます。(wgetするファイルは、次のURLアドレスから持ってこれます。なお、バージョンが異なるときは、バージョン番号を変えればよいはずです。)
wget http://git-core.googlecode.com/files/git-1.8.3.3.tar.gz
上手く実行できると、git-1.8.3.3.tar.gz がホームディレクトリ上に現れるはずです。lsコマンド等で確認してみましょう。次にこのファイルをtarコマンドで次のように解凍します。
tar xvzf git-1.8.3.3.tar.gz
解凍できると、「git-1.8.3.3」というディレクトリが現れます。lsコマンドで確認してみましょう。次に、この「git-1.8.3.3」ディレクトリにcdコマンドで移動します。
cd git-1.8.3.3
移動した先で、lsコマンドを実行すると多くのファイル等があるのがわかります。gitのソースコードですね。次に、gitをインストールするためのコマンドを発行します。
./configure --prefix=$HOME/local
$HOME/local とあるのは、git用に、ホームディレクトリ直下にlocalディレクトリを作成することを意味しています。./configureというのは、そこにgitをインストールする下準備のようなものです。下準備ができたら、gmakeコマンドでコンパイルします。
gmake
gmakeコマンドを発行すると、TeraTerm上に多数のファイルが流れていきますが、慌てずに。1分から2分くらいでコンパイルが終了します。次にインストールします。下のコマンドを発行します。
gmake
install
こちらのコマンドは、10秒ほどで完了します。これでインストールは終了です。最後に、パスの設定をします。パスの設定をするために、一度、ホームディレクトリに移動します。
cd
cd だけでホームに戻ります。さて、lsコマンドで見てみると、localディレクトリが現れています。git用なので間違えて削除しないように。本題のパスの設定をします。
設定用のファイル「.bashrc 」ファイルを作成します。先頭にドットが付いているので注意してください。ここでviを使います。
vi .bashrc
viエディタが開くのでパスを一行だけ新規に書いて保存します。viの操作は、「i」の押し下げで、入力モードになります。下部にINSERTと表示されれば入力できます。ここに、パスを書きます。なお、youraccountは自分のアカウントです。
export PATH=$PATH:/virtual/youraccount/local/bin
上記の一行を書いたら保存します。viで保存するには、まず、「Esc」エスケープキーで編集モードに戻ります。次に、「:wq」で保存できます。
:wq
保存できているかは、「la」コマンドでみることができます。laコマンドを発行すると、.bashrc ファイルがあるのがわかります。最後に次のコマンドで、パスを反映させます。
source
.bashrc
さて、gitがインストールされたか、確認してみましょう。確認するには、バージョン情報を表示させます。
git --version
バージョン情報が「git version 1.8.3.3」と表示されたら、完了です!
これで一応終了です。お疲れ様です。
蛇足ですが、git の初期設定も済ませておきます。なお、ホームディレクトリから設定できます。
git config --global user.name 'your name'
上記コマンドで、ユーザー名をgitに登録します。
git config --global user.email 'your e-mail'
上記コマンドで、Eメールをgitに登録します。
git config --global color.ui true
上記コマンドで、一部カラー表示になります。次に、git作業用のディレクトリを作成して移動します。例として、「my_git」ディレクトリを作成します。
mkdir my_git cd my_git
それでは、次のコマンドで、上記ディレクトリを初期化します。
git init
初期化に成功すると、「Initialized empty Git repository」といったメッセージが表示されます。
以上です。お疲れ様でした。