よくわかるPHPの教科書 たにぐち まこと(著)の書評です。
2010年に発売されたPHPの本の中で、最高レベルの評価を得た本の一冊といっても良いのではないでしょうか。
良い点
- オールカラーで見やすく、かつ、読みやすい
- サンプルコード→ポイント→追加解説と構成が一貫している
- サンプルコードが実用的
- PHP、MySQL、アプリ、この3つの構成のバランスが良い
悪い点
- あえて言えば環境構築が大まか
- データベース接続にPDOを使っていない
総評
基礎部分のPHPの解説は、フォームとの連携を意識しており実用的になっています。基礎が実用的に述べられているかわりに、オブジェクト指向などは、取り入れられていません。基本的に、関数ベースのプログラミング解説となっています。
データベースは、MySQLを扱っています。その中でも、phpMyAdminを使った解説が多く、初心者にもわかりやすくなっています。
初心者では、テーブルの結合のあたりで混乱しがちですが、この本では、結合についても理解しやすく解説されています。
ログイン機能やページング処理などのWEB必須機能もきちんと取り上げられているのもポイントが高いです。
amazonをざっと見た感じでも評価が高いのですが、その理由は、基礎的なPHP(関数ベース)で、MySQLネイティブなことが、初心者に受けているのだと思います。
初心者なら読んでおきたい本の一冊です。
(後記:「よくわかるPHPの教科書」は、データベース接続にPDOを使っていないため、現在では、非推奨とします。)