アジャイルサムライ−達人開発者への道− の書評です。
結論から言うと、はじめてアジャイル開発に取り組むプロジェクト・マネージャー(PM)が読むべき一冊です。開発管理に役立ちます。
■ 良い点
・ アジャイル開発の運用・管理の要点がわかる
・ 文体が親しみやすく読みやすい
・ 全15章で構成がよい
・ 著者の失敗談から学べる
・ 図表やイラストがわかりやすい
・ プログラミング以外の実生活にも応用できる
■ 悪い点
・ 本の左余白が若干少なめ
・ 一人開発者には応用しづらい
■ 総評
プログラマー向けではなく、プロジェクト・マネージャー(PM)が初めてアジャイル開発に取り組む際に読むべき書籍です。
アジャイル開発手法により、いかにチームを組織化し、また、プロジェクトを管理し、そして成功に導くかにポイントが置かれています。
チームを自己組織化する手法などに詳しい反面、一人開発者にとっても、プロジェクトの管理手法などが役立ちます。もっとも、コードのサンプルは少なく、コーディング力の向上にはあまり繋がりません。ユニットテストやリファクタリング、テスト駆動開発、CIについてもほとんど触りだけの説明です。あくまでも、プロジェクトの管理に重点が置かれています。
「アジャイルソフトウエア開発宣言」および「アジャイルソフトウエア開発の12の原則」などアジャイル開発の要(かなめ)を敷衍した一冊です。