やさしいC 第4版 (高橋麻奈 著)の書評です。
結論から言うと、C言語初心者にお勧めの一冊。鉄板過ぎる入門書です。版を重ねて現在は、第4版となっています。プログラミング系の本で4版まで重ねるのは相当なものです。
■ 良い点
・ とても読みやすい
・ 説明がやさしく丁寧
・ 図表がわかりやすい
・ コードの実行画面を逐一掲載
・ プログラミング専門用語に英語がふってある
・ 各章ごとにまとめや練習あり
■ 悪い点
・ 文章にひらがなが多いのが気になる
■ 総評
C言語の入門書として有名な一冊です。実は、この本の第3版は、4年前に読んだのですが、改めて第4版を読んでみました。当時は、ポインタや構造体のところはイマイチ理解できなかったのですが、今回はほぼすべて理解できたように思います。
ということは、4年前の自分は理解が浅かったとも言え、全くのプログラミング初心者には、いくらか難しい本なのかもしれません。
値渡しと参照渡しの違いや、構造体のメリットなどは、どうしても初学者には理解が難しいのでしょう。
改めて読んでみて良かったと思うのは、メモリの扱いに詳しかったり、シフト演算などbitの扱いの理解が深まったりした点でしょうか。ポインタや構造体についてももちろん理解が深まりました。
実引数がargumentで、仮引数がparameterだというのは初耳でした。第3版も読んでいたのですが。
ちなみに「やさしいJava」も読んだことがあるのですが、内容的にはだいぶ“かぶっている”部分があります。シリーズ化されている本であり、ある意味、効率的なシリーズ本とも言えるのですが。
結論として、プログラミング初心者ならば、基礎学習のためにはもちろん、話のネタ的にも読んでおきたい一冊です。