新・これならわかるC++ 小林健一郎著
3冊目となるC++本のレビューです。
良い点
- クラスとオブジェクト指向プログラミングを中心に解説
- アドベンチャーゲームの作成など楽しめる
- 図の解説がわかりやすい
悪い点
C++の基本文法を知らないときつい
総合評価
一般的なC/C++の入門本とは一線を画すユニークな本です。
この本では、文法もそこそこに、第2章でクラスの説明を始め、3章ではオブジェクトの利用、4、5章では、クラス・オブジェクトを利用したアドベンチャーゲームの作成と、オブジェクト指向を意識した入門書になっています。
オブジェクト指向というと難しそうですが、この本では、かわいらしいモンスターを作り、継承などで、オブジェクト(モンスター)を増やしたりと、なかなか楽しめる構成になっています。
ある程度の基礎知識をつけた後に、まとめ・発展としてこの本を手に取ると効果的な学習ができると思います。
ゲームの他に、住所録やアンケートの作成もあります。そこでも、オブジェクト指向を意識した手法がとられています。
基礎的な文法である、変数・制御・繰り返しなどに飽きてきたら、この本を読んでみると、違った視点でプログラミングを理解できると思います。