かんたんC言語 大川内隆朗 大原竜男(著)
C言語の本を読むのはこれが初めてです。
読み終わった感想としては、良書だということ。
良かった点
- 文章が読みやすく、丁寧に解説
- 本のレイアウトや色使い、コードや図が見やすい
- 難しい部分がほとんど無い
これまでPHPをメインにプログラミングの勉強をしていて、C言語などコンパイルが必要な言語は難しそうな印象があったのですが、この『かんたんC言語』は、環境設定も含めてすんなり読了することができました。
C言語の難関と呼ばれる“ポインタ”についても、構文 → コード → 実行結果 と順を追って逐一解説してくれるので、理解しやすいと思います。
PHPでも、値渡しと参照渡しで動作が異なるのですが、メモリーと絡めてポインタを説明してくれたことで、この部分がようやく理解できました。
環境設定は、Visual C++2008 と、Linux による2つが解説されています。Visual C++2008 は、現在時点で、Visual C++2010 になっているのですが、本書のサポートページで補足されています。
C言語とPHPの違いについて
C言語のPHPとの一番の大きな違いは、データの扱い方が厳密というか、面倒という点にあると思います。変数の宣言に始まり、構造体まで、PHPでは不要な点もしっかり定義しないといけないのがハードルが高いと感じられます。
それ以外は、あまり差異は感じられず、PHP学習者なら、一度はC言語に取り組むのが良いと思います。