ホームページビルダーには、サイトのページ数が多くなるにつれ、次第に動作が重くなるという欠点があります。
サイトのページ数が、200から300ページを超えるあたりから、『サイトを開く』、『ページを保存する』などの動作が重くて遅くなってきます。
この重くなる原因として考えられるのが、それぞれのページが相互に持つ内部リンクです。つまり、特定の操作をすると、ホームページビルダーが、その内部リンクの構造を把握するように働き、ページ数が多くなるにつれ、その処理に時間がかかってしまうのです。
この問題を解消するために、PHPを使います。
(PHPなどのスクリプトを利用できるサーバーに限ります)
どのようにするか順に説明します。
1.まず、ページに記述している内部リンクの部分を外部ファイルとして共通化します。
2.次に、PHPのファイル読み込み関数「require_once」を使い、元のリンクのあった部分に、1で作った外部ファイルを読み込むようにします。
これだけです。
気づいた人もいると思いますが、これは、昔、SSI(サーバー・サイド・インクルード)として広まった手法を、PHPで実現したものです。
以下、ソースを挙げて具体的に解説します。
まず、各ページに共通化できそうな部分としてサイドバーのリンクやフッター部のリンクを切り取り、別ファイルとしてサーバー上に保存します。
common_part.php
<ul> <li><a href="link1">リンク1</a></li> <li><a href="link2">リンク2</a></li> <li><a href="link3">リンク3</a></li> </ul>
一つのPHPファイルにこのような記述をするだけです。meta情報などは不要です。
そうしたら、今度は、元のページのリンクのあった部分に次の一文を書き加えます。
元のページのhtmlファイル
<?php
require_once 'common_part.php';
?>
元のページから、common_part.php を呼び出すためこのように記述します。
たったこれだけです。SSIとして処理していた昔は色々と面倒でしたが、PHPを利用するとこの一文だけで共通部分を読み込み、ページに組み込むことができます。
この方法は、サイドバーだけでなく、ページのヘッダーやフッターなどの共通部分化にも役立ちます。
このように、共通化できるリンク部分を外部ファイル化することで、ホームページビルダー自体が、リンク構造を把握する必要がなくなるので、ビルダーの処理の軽さにつながるわけです。
この処理ができると、共通部分の保守管理も楽になるので是非、利用してみることをお勧めします。
<追加情報>
htmlファイルは、通常では、PHPとして動作させることはできません。
htmlファイルをPHPとして動かすには、下のような一行を書き加えた .htaccess ファイルを当該ディレクトリにアップする必要があります。
.htaccess
AddType application/x-httpd-php .html
.htaccess の最初に付くドットを忘れないように。