プロのWebクリエイターになるための教科書
千貫りこ(著)の書評です。
マイコミの、○○の教科書シリーズの一冊です。
良い点
- フルカラーで綺麗で見やすい
- 文章が丁寧で読みやすい
- Web製作の請負を時系列で丁寧に解説
- ディレクター・デザイナー・コーダー3者について著者の経験とノウハウを公開
- 著者の熱意
悪い点
- 特になし。あえて言うなら、技術の解説が中途半端。
総評
Webクリエイターになるための教科書というタイトルのこの本ですが、内容的には、小中規模のソフトハウスやSOHOとして、どのようにしてホームページ製作を請負い仕事をするかという点に重点が置かれています。
読者対象として、これから、Web系のSOHOをしたい人にお勧めできる本です。
Web製作の過程を、準備、企画設計、デザイン製作、納品公開の4ステップで時系列に解説していて分かりやすいです。クライアントである顧客との折衝方法も参考になります。
また、それぞれの製作過程をディレクター、デザイナー、コーダーという3者の立場に割り当てているので、3者の役割がどのようなものか分かりやすいです。
WebのHTMLやCSSなどの技術書は巷に溢れていますが、本書のようなプロのWeb製作を請け負うための書籍はあまりないので、この方面の仕事につきたい人にはお勧めの一冊。ただし、技術主体の本ではないのでこの点は注意が必要です。