コアサーバーのMINIとさくらのスタンダードを使ってみての感想と比較

ここ数年ほど、サイトの運営に、コアサーバーを利用してきましたが、アクセス数が増加してきたので、安定感に定評のある、さくらのレンタルサーバを契約し実際に利用してみました。

そこで、さくらのレンタルサーバー(スタンダード・プラン)とGMOグループのコアサーバー(MINI・プラン)の比較検討を行ってみたいと思います。

なぜ、さくらのスタンダードとCORE-MINIを比較するのかというと、PHP+MySQLを使えるのがこれらのプランからであり、自分にとって両機能がサーバーを借りるにあたっての必須条件だからです。

(公式ページ)
・ さくらのレンタルサーバ
・ コアサーバー

それでは、両者を比較検討していきます。なお、比較は記号(>、=、<)で表示します。

【使用感】

■ 安定性
[さくらのスタンダード > CORE-MINI]

安定的にページを表示するのは、さくらのスタンダードです。
さくらのサーバーでは、サーバーのリソースが、少数のユーザーに独占されないよう、個々のユーザーに絶対的な制限を設けています。そのため、サーバーのレスポンスに好不調があまりありません。
これに対して、コアサーバーでは、相対的な制限が設けられており、少数のユーザーが多数のリソースを使用してしまう状況がありえます。それがひどいと自分のサイトのレスポンスまで不調になってしまいます。
つまり、サーバー内の同居ユーザーの影響を受けにくいのがさくらで、受けやすいのがコアサーバーといえます。

■ 表示速度
[さくらのスタンダード = CORE-MINI]

ページの表示速度は、ほぼ同じです。
PHP+MySQLでサイトを構成している場合、ほんの少しばかり、CORE-MINIの方が早いのですが、その差は微々たるものです。0.025秒と0.035秒とかの差です。基本的に、どちらも満足できる表示スピードです。ただし、CORE-MINIの方は、サーバーが不安定になると表示速度も遅くなるため注意が必要です。

■ 同時接続数の上限
[さくらのスタンダード < CORE-MINI]

同時接続数とは、その名のとおり、同時にどれだけのアクセス(リクエスト)をさばけるかの数値です。つまり、並列してどれだけのリクエストを処理できるかの数値です。
この数値が高いのは、CORE-MINIの方です。
安定性の項でも書きましたが、コアサーバーは相対的な資源管理となっています。そのため、同時接続数が多くなってきた場合でも、上限までは、それに対応してレスポンスを返してくれます。
これに対して、さくらのスタンダードでは、リソースに絶対的な制限がかけられているため、アクセスが集中すると、同時接続数の制限にかかり、いわゆる「503エラー」という混雑を示すエラーを表示するようになります。ただし、3日間限定でリソース制限の緩和機能(リソースブースト)があります。

■ ページビューの上限
[さくらのスタンダード < CORE-MINI]

より多くのページビューを表示できるのは、CORE-MINIの方です。
前述の通り、コアサーバーは相対的な資源管理となっていて、同時接続数の制限も緩いので、アクセス集中にも耐えて、ページビューを伸ばすことが可能です。サイトによっては、1日に20万ページビュー前後まで表示が可能です。
これに対して、さくらのスタンダードでは、同時接続数の制限がネックとなり、アクセス数を伸ばすことが難しくなります。だいたい、1日に10万ページビューを超えるあたりから、アクセス集中時に、503エラーが頻発するようになります。ただし、リソースブーストを使用した場合、20万ページビュー前後まで表示することができました。

(公式ページ)
・ さくらのレンタルサーバ
・ コアサーバー

【機能面】

■ CPUの性能
[さくらのスタンダード > CORE-MINI]

CPUの性能が良いと感じたのは、さくらのスタンダードです。
約700万件のレコードを持つ500Mbほどあるデータベースのテーブルの列を削除する処理で、エラーを出さずに処理してくれたのは、さくらのスタンダードです。データベースの削除処理は高負荷なのですが、さくらでは2分ほどの短時間で処理ができました。
これに対して、CORE-MINIでは、処理時間が二倍ほどかかった上、結局、処理しきれずに、Kill(中断)されてエラーとなりました。

■ ファイルマネージャー
[さくらのスタンダード < CORE-MINI]

ファイルマネージャーの使いかってが良いのは、CORE-MINIです。
CORE-MINIでは、ファイルマネージャーで、ユーザーの所有するファイルをすべて管理できます。公開領域より上の、非公開領域のファイルにもファイルマネージャーでアクセスできます。
これに対して、さくらのスタンダードでは、非公開領域のファイルにファイルマネージャーでアクセスできません。アクセスできるのが、www以下の公開領域に限定されています。これは何気に不便ですので改善を要求したいところです。

■ データベース構成
[さくらのスタンダード > CORE-MINI]

データベースの構成が良いのは、さくらのスタンダードです。
一般に、WEBサーバーとDBサーバーは、別サーバーにあった方が良いと言われています。別であれば、各サーバーがそれぞれの役割に専念できるからです。こうした別構成になっているは、さくらのスタンダードです。
これに対して、CORE-MINIでは、localhost、つまり、同一サーバーにDBサーバーが存在しています。一見、I/Oは、こちらの方が良さそうですが、別構成の方がよいそうです。

なお、データベース容量について、さくらのスタンダードは500Mbが一応の目安とされています。CORE-MINIについては、公式の目安はなく、500Mbを超えても大丈夫なようです。ただ、600Mbを超えるようになるとmysqldumpに失敗することがあるので、少ないに越したことはないでしょう。

■ アクセス解析
[さくらのスタンダード < CORE-MINI]

アクセス解析の使いかってが良いのは、CORE-MINIの方です。
CORE-MINIは、アクセス解析にAnalogを利用しています。Analogは、日別の詳細情報を見ることができ、細かな情報まで取得できます。
これに対し、さくらのスタンダードは、Webalizerを利用しています。Webalizerは、グラフィックは綺麗なのですが、月別の統計情報が多く、日別の細かな情報までは見ることができません。

■ SSH接続機能
[さくらのスタンダード = CORE-MINI]

SSH接続機能とは、ファイルマネージャではなく、TeraTermなどのSSHクライアントを用いて、コマンドによりサーバーを操作できる機能をいいます。この機能については両サーバーに一長一短があります。
CORE-MINIでは、比較的多くのコマンドを制限なく使うことができます。しかし、接続するのに事前にホスト情報を登録する必要があり少し面倒です。
これに対し、さくらのスタンダードでは、すぐに接続が可能なのですが、実行できるコマンドが制限されています。
個人的には使いやすいのはCORE-MINIですが、ほぼ同等といってよいでしょう。

(公式ページ)
・ さくらのレンタルサーバ
・ コアサーバー

【固有の機能】

■ サーバー間移動
[さくらのスタンダード < CORE-MINI]

サーバー間移動ができるのは、CORE-MINIです。
サーバー間移動とは、ユーザーが利用するサーバーに不調があったときに、別の番号のサーバーに移動できる機能をいいます。これには、ファイル等を一括して移動できる機能も含みます。CORE-MINIは、比較的不安定な状態になりやすいのですが、この機能により他のサーバーへ移動することが可能です。
これに対し、さくらのスタンダードでは、この機能はありません。そもそも比較的安定しているので、この機能がなくても問題ないのかもしれません。

■ リソースブースト機能
[さくらのスタンダード > CORE-MINI]

リソースブースト機能があるのは、さくらのスタンダードです。
リソースブースト機能とは、何かの拍子にサイトが注目を集め、一時的にアクセス数が急増した場合に、リソースの制限を緩和する機能です。つまり、一時的にではありますが、この機能をONにすることにより、ページビューを伸ばすことが可能となります。
これに対して、CORE-MINIでは、リソースブースト機能はありません。そもそも相対的なリソース管理なので、サーバーのリソースに余裕があればそれだけアクセスをさばくことが可能です。

■ サポート
[さくらのスタンダード > CORE-MINI]

サポートがよいのはさくらのスタンダードです。
さくらのサーバーでは、メール以外に、電話によるサポートも用意されています。
これに対して、コアサーバーでは、メールやフォーラムでのやりとりが中心となります。

(公式ページ)
・ さくらのレンタルサーバ
・ コアサーバー

【価格面】

■ 料金
[さくらのスタンダード < CORE-MINI]

料金が安いのは、CORE-MINIです。
CORE-MINIは、月額約250円ほどで、さくらのスタンダードのおよそ半額です。
これに対して、さくらのスタンダードは、月額500円ほどでCORE-MINIのおよそ2倍です。
コアサーバーでは、初期費用が無料の場合がありますが、さくらのレンタルサーバーでは、初期費用がたいていかかります。

【まとめ】

■ 総括
さくらのスタンダードとCORE-MINIには、それぞれ一長一短があります。あえて例えるなら次のような感じです。
さくらのスタンダードは、「温室育ちでおとなしい子」に向いている感じです。
これに対して、CORE-MINIは、「雑草魂でわんぱくな子」に向いている感じがします。

どちらのサーバーもユーザーの好き勝手には出来ないのですが、制限が厳しいのがさくらのサーバーで、制限が比較的緩いのが、コアサーバーといった感じです。

どちらも、無料利用期間があるので、両者の使いかってを確かめてから利用を開始するのがおすすめです。
なお、最新の詳細は公式ページをご確認ください。

・ さくらのレンタルサーバ


・ コアサーバー


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